ブログ開発道

夢は不労所得から「人生のゴール」へ:最先端AIとレガシー技術が織りなす私のブログ開発道

5月から本格的に始めたウェブ・ブログ開発。最初は漠然と「不労所得があればいいな」という軽い気持ちで足を踏み入れました。しかし、この数ヶ月で私のマインドは劇的に変化しました。「もう、これ以外やらなくていいんじゃないか?働いたら負け」――。そんな、ある種の確信にも似た感覚にまで至っています。

なぜここまで夢中になれたのか?そして、その過程で何が見えてきたのか。今回は、私のウェブ・ブログ開発における驚きと発見、そして未来への展望について語りたいと思います。


2000年代の「ウェブ作業員」が再会した現代ウェブの衝撃

私は20代前半の2000年代、いわゆる「ウェブ作業員」としてHTMLとCSSをひたすら書く日々を送っていました。当時はまだSNSは黎明期か、存在すらしていませんでしたし、今のような開発環境は夢のまた夢でした。

そんな私が30代後半になり、再びウェブ文化に触れたとき、まず圧倒されたのはAIの目覚ましい進歩でした。しかし、それ以上に「これはすごい!」と唸ったのは、開発ツールとワークフローの進化です。

驚きの技術革新たち

  • GitHub: かつてのバージョン管理は手動でのファイルコピーが当たり前。それが今やGitHub一つで、変更履歴の管理からチームでの共同作業まで、すべてがシームレスに行われる。この革命的な変化には本当に驚きました。個人の開発でも、過去のバージョンに瞬時に戻れる安心感は絶大です。
  • VS Code: 高機能なテキストエディタは当時もありましたが、VS Codeの登場は衝撃的でした。無料で使えるにもかかわらず、その軽快さ、そして拡張機能の豊富さは、開発体験を劇的に向上させてくれました。今や私の開発の相棒です。
  • SSG(Static Site Generator): ブログと言えばWordPressが主流でしたが、SSGはセキュリティリスクの低減、圧倒的な表示速度、そしてシンプルな構造でコンテンツ生成を可能にしました。私は主にHugoを使っていますが、マークダウンで記事を書き、コマンド一つで高速にサイトが生成される手軽さは、まさに現代のブログツールの最適解だと感じています。
  • CI/CD: コードをコミットするだけで自動的にテストが走り、問題なければデプロイまで自動で行われる。開発から公開までの手間がほぼゼロになったCI/CDの恩恵は計り知れません。かつて手動で行っていた煩雑なデプロイ作業を考えると、これはまさに「隔世の感」です。

これらのツールや概念は、ウェブ開発の敷居を下げ、個人でも大規模なプロジェクトに取り組めるような環境を整えてくれました。私の「働いたら負け」というマインドセットは、これらによって生み出される効率的で生産的な開発体験に強く影響を受けています。


CLI習得が「運命的なタイミング」を呼び込んだ

現代のウェブ開発に触れて、もう一つ大きな驚きがありました。それはMacのターミナル操作、すなわちCLI(コマンドラインインターフェース)の多用です。

正直なところ、最初はこのCLI文化に大きな違和感を覚えました。「GitHub DesktopのようなGUIツールもあるのに、まさか2025年にCLIがこんなにも使われているなんて」と。2000年代にはGUIが普及しつつあっただけに、「なぜ今さら?」という感覚でした。

しかし、これもわずか2ヶ月で私の「日常」となりました。キーボードだけで高速に作業を進められる効率性、自動化スクリプトとの相性の良さ、そしてGUIツールでは不可能な柔軟な操作性。CLIが持つこれらの利点を体感すると、もうGUIには戻れません。

このCLIへの習熟が、まさに「運命的なタイミング」を呼び込みました。6月には、Claude Code for VSCodeやGoogleのGemini CLIといった最先端のAIツールが相次いでリリースされたのです。私がCLIの画面に慣れきっていたおかげで、これらのツールも全く抵抗なく、むしろ喜んで導入することができました。

多くの人がブラウザやスマホでAIを利用する中、CLIを介してAIを使いこなせるのは、現時点では「人類の数%しかいない恩恵」だと感じています。この先、AIがOSやデバイスのあらゆる場所にエージェントとして搭載される未来は確実でしょうが、その黎明期において、私はこの最先端の恩恵をいち早く享受できていることに確かな手応えを感じています。


ブログ開発は「ほぼ完成形」?次の20年を見据えて

この数ヶ月の経験を通じて、私のブログ開発における技術スタックは、まさに**「ほぼ完成形」**に近いと感じています。SSG(特にHugo)とCI/CDを基盤に、コンテンツ作成にAIを組み込むことで、極めて効率的で安定したブログ運営が可能になりました。

一般的なウェブサービスの進歩はこれからも止まらないでしょうが、こと「ブログを開発する」ということに関しては、もうこれ以上の劇的な進歩の余地は少ないのかもしれない、とさえ思えます。もしかしたら、このSSGとCI/CDベースの生態系は崩されることなく、次の20年もウェブの根幹を支え続けるかもしれません。

その「ちょっとアナログっぽい」堅牢さを持つHugoのようなツールは、まさに「成熟したテック」として、今後も長く使われると確信しています。最先端のAIを活用しつつも、ラップトップ1台でブログを書き、細々と不労所得を得ていく――そんな、自由で持続可能なライフスタイルが、私にとっての理想像となっています。


人生のゴールへ:収益性の追求とライフワークの融合

現在、私はこのウェブ・ブログ開発で、まず収益性と収益再現性の高い分野に注力しています。具体的には、ドラマレビューサイトやアダルトサイトといった分野です。これらのサイトが安定運用期間に入れば、私には時間的リソースが生まれます。

そのリソースを使って、いよいよ私のキャリアのメインフィールドである、長年の夢に集中したいと考えています。それは、漫画作成と**医療記事(DI)**の執筆です。これこそが、私にとっての「仕事」であり「ライフワーク」そのものです。

AIが拓くクリエイティブと専門知識の世界

  • 漫画作成: AIは、私のクリエイティブな活動を強力に後押ししてくれます。ネームに入る前の「書き殴り」や「アイデア出し」といった、人間の感性が最も重要な部分に注力した後は、AIにバトンタッチ。キャラクターや街の設定、関係性、メインシナリオといった骨子があれば、LLM(大規模言語モデル)が詳細なディティールや数値、名称を盛り込んだMDファイルを生成し、その文脈に沿ってネームを進行させてくれます。さらに、Stable Diffusion(SD)のような画像生成AIをハックし、キャラクターの一貫性、特定の画風の再現、ネームに合わせたコマ割り・構図の提案、複雑な背景や群衆の自動生成などを実現していきたいと考えています。
  • 医療記事(DI): 膨大な医療情報の収集、要約、そして根拠となる論文のリサーチは、AIの得意分野です。私の専門知識を最大限に活かしつつ、AIがその情報収集と整理を担うことで、正確で質の高い医療記事を効率的に生み出すことができます。

これらが実現すれば、まさに「働くということ」と「ライフワーク的知的生産作業」が完全に一致する、私の人生のゴールと言えるでしょう。


最適化の罠と向き合う:AIハックの泥沼化を避ける

もちろん、この道のりには注意すべき点もあります。特にStable Diffusionのような画像生成AIの「ハック」は、WordPressのプラグイン沼やNotionの最適化ゾンビのように、それ自体が目的化してしまう危険性を常に秘めています。

「もっと良い出力が出るはず」「この設定をいじれば完璧に…」と、ツールの深掘りに時間を費やしすぎると、本来の目的である「漫画を完成させる」「記事を執筆する」という目標から遠ざかってしまいます。AIはあくまで私のクリエイティブなビジョンを実現するための「ツール」であること。この本質を見失わず、効率化と完成度のバランスを常に意識することが重要だと心に刻んでいます。


まとめ:私の「不労所得」は「自己実現」へ

不労所得を夢見て始めたウェブ・ブログ開発は、気づけば私の人生観そのものを変える旅となりました。最先端の技術を積極的に取り入れ、効率的なワークフローを構築することで、私は時間と場所に縛られない自由な働き方を手に入れつつあります。

そして今、この基盤を足がかりに、長年のライフワークであった漫画制作や医療記事執筆へとその情熱を注ぎ込もうとしています。技術の進化を味方につけ、自身の情熱と専門性を掛け合わせることで、働くことと生きることの境界線をなくし、真の自己実現を目指す――これが、私の目指す「人生のゴール」です。